前回は深海の熱水噴出孔で「チューブワーム」を見ることがてきました。動物なのに食べなくても生きていけるなんて驚きでしたね。
木星の衛星にも火山活動が確認されたので、もしかしたら同じような生物がいるかもしれませんね。それでは引き続き熱水噴出孔の周囲を探検してみましょう。どうやら今回は深海のカニをみつけることができそうです。
博士:前回のチューブワームはすごかったね。動物なのに植物のように、自給自足で生きていけるなんて生物はうまくできているねぇ。
助手:せやなぁ。わたしは食べんと生きていけんわぁ。
博士:助手ちゃんは食べるの好きだからね。それより見てごらん、カニがいっぱいいるよ。
イエティクラブは深海の不思議なカニ
(画像引用:National Geographic News)
助手:大群や。
博士:あれは「キワ・ヒルスタ」だ。別名「イエティクラブ」と呼ばれているよ。「イエティ」というのは雪男という意味でその名のとおり腕に生えた毛皮のコートのような毛がそれを連想させるね。
体長は約15cmの十脚甲殻類で南太平洋の水深約2400メートルの熱水噴出孔近くで発見されたんだ。深海にすんでいるため、目は退化し体の色は白くなっているんだ。
助手:毛がふさふさね。あったかそうね。冬のダウンみたいやわ。
博士:毛に覆われたはさみには菌を蓄えていてそれは、熱水噴出孔から噴き出す有毒な鉱物を解毒するためか、もしくはそれを食料にするためと考えられているんだ。普段は藻や小さな甲殻類を食べているみたいだよ。
博士:熱水噴出孔の周りに集まる「イエティクラブ」の大群の動画はすごいねぇ。お勧めだよ。
助手:ほんまやぁ。
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